みなさまこんにちは、Tenya(@Tenya96)です。
今回は最近マイブームの神社散策、今回は和歌山へ行ってみました。
旧国名では紀伊国となりますが、国につき1つのはずの一宮が何と3社もあります。
- 日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)
- 伊太祁曾神社(いたきそじんじゃ)
- 丹生都比賣神社(にうつひめじんじゃ)
どれが本当の一宮なのかは正解は無く、長い歴史で色々あって3社とも現代に生き残っているのでしょう。
一宮や昔の地域名(令制国)については⇩別記事にしてます。
紀伊国 一宮
紀伊国はほぼ現在の和歌山県の位置になります。
四国・淡路とまとめて五畿八道の南海道に属しています。
丹生都比賣神社のみ交通の便が悪いですが、日前神宮・國懸神宮と伊太祁曾神社は和歌山市内に位置し駅からも近いです。
和歌山県の北部に集中しているので、自家用車なら大阪・奈良からもアクセスしやすいですね。
日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)
3社ある紀伊国一宮、まずは和歌山市の「日前神宮・國懸神宮」から。
合わせて日前宮(にちぜんぐう)とも呼ばれているそうです。
所在地・データ
JR和歌山駅で乗り換えして最寄り駅は「わかやま電鉄貴志川線・日前宮駅」、目の前なので徒歩1分になります。
和歌山駅からも徒歩20分程なので歩ける距離です。
〒640-8322 和歌山県和歌山市秋月365
TEL:073-471-3730
FAX:073-474-3869
受付時間:08:00 ~ 17:00(日前宮社務所)
駐車場:無料(100台)[東門側]
祭神:日前神宮
主祭神:日前大神 (ひのくまのおおかみ)
ご神体:日像鏡(ひがたのかがみ)
相殿神:思兼命(おもいかねのみこと)
石凝姥命(いしこりどめのみこと)
祭神:國懸神宮
主祭神:國懸大神 (くにかかすのおおかみ)
ご神体:日矛鏡(ひぼこのかがみ)
相殿神:玉祖命(たまのやのみこと)
明立天御影命(あけたつあめのみかげのみこと)
鈿女命(うづめのみこと)
ご神体の鏡は「三種の神器・八咫鏡」に先立って鋳造され、それと同等のものらしい。
諸説あるが日前大神 は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の別名とのことで、伊勢の神宮とも浅からぬ縁があるようです。
境内
珍しく神宮が2コ1になっている日前神宮と國懸神宮です。
どちらも旧社格は官幣大社で、神社本庁に属していないそうです。
鳥居をくぐる前から奥に白くて大きいテントが見えていますね。
神社について(クリックで拡大)
手水舎も完全に閉鎖中。
左が神楽殿、右が社務所ですが、白テントで雰囲気は台無しです。
白テントを避けて社務所がわを1枚。御朱印は書置きでした。
神域は「写真撮影禁止」、センスの欠片もないどでかい白テントと言い、残念な感じです。
たかが写真で怒るような懐の狭い神様は居ないと思いますけどね。
写真撮影禁止とか値打ちこいている割に普通な神社でした。
大した写真は無いので紹介する程でもないかと思いましたが、紀伊国一宮3社で1社だけ紹介しないのも何なので触れておきました。
伊太祁曾神社(いたきそじんじゃ)
次は日前神宮・國懸神宮から車で20分の「伊太祁曾神社」へ。
所在地・データ
日前神宮・國懸神宮から車で20分ほど。
最寄り駅は「わかやま電鉄貴志川線・伊太祈曽駅」で前の日前宮駅から電車で21分。
日前宮と伊太祁曾神社、そして途中の龜山駅にある龜山神社と合わせて三社参りと言われ、わかやま電鉄貴志川線はそのための路線でもあるようです。
今回は寄らなかったですが、龜山神社も行けばよかったですね。
〒640-0361 和歌山県和歌山市伊太祈曽558
TEL:073-478-0006
駐車場:あり(無料)35台程度
祭神
主祭神:五十猛命(いたけるのみこと)別名:大屋毘古神
配神:大屋都比賣命(おおやつひめのみこと)
都麻津比賣命(つまつひめのみこと)。
配神の二柱はいずれも五十猛命の妹神であり、三柱はいずれも建速須佐之男命(スサノオ)の子、そして三柱とも木の神として信仰される神様です。
ややこしいことに、神社は伊太祁曽神社と表記してイタキソと読み、地名と駅名は伊太祈曽と表記してイダキソと読むらしい。
境内
まずは大鳥居から。
紀伊の国・木ノ国らしく木の風合いが良い鳥居です。
この大鳥居の左側に神社の駐車場がありました。
ご由緒とか(クリックで拡大)
大鳥居を越えて本堂まで結構距離がありそうだったので再び車で奥に向かいます。
奥の駐車場に車を停め、少し戻って表参道の鳥居から。
4月の第1日曜日に木祭りがあるらしく、幟も出て準備されてました。
手水舎。ここより奥の方に駐車場が有ります。
本殿へ向かいます。
意外と人が居ました。
拝殿。左右に脇殿があり五十猛命とその妹神がそれぞれ祀られています。
階段上って拝殿の左側。
五十猛命の荒御霊(あらみたま)を祀る氣生神社、それと明治の合祀された蛭子神社が並んでいます。
階段上って拝殿の右側。良い雰囲気です。
和歌。紀州徳川家に仕えた江戸後期の国学者の方らしいです。
常磐殿と社務所。
御朱印は御朱印帳にいただけます。
左のご神木は昭和37年に落雷を受け枯れてしまったそうで今は下部だけが残っています。
摂社 - 祇園神社
駐車場の奥に「祇園神社(ぎおんじんじゃ)」がありました。
伊太祁曾神社で祀られている五十猛命・大屋都比賣・都麻津比賣命の父神である須佐男神(すさのおのかみ)が祀られています。
10年ほど前に改築されたそうです。
埴安姫命もイザナミの子供(大便らしいが)なので祀られているのは兄弟の神三柱ですね。
思ったより小さいですが、改築されただけあって綺麗ですね。
丹生都比賣神社(にうつひめじんじゃ)
続いては伊太祁曾神社から車で60分程かけて「丹生都比賣神社」へ。
紀伊国一宮でここだけ遠く交通の便も悪いですが、ここだけ世界遺産なので是非。
所在地・データ
和歌山県伊都郡かつらぎ町にあり伊太祁曾神社や日前神宮・國懸神宮からは車で60分程の山手になります。
電車で来る場合「JR和歌山線・妙寺駅」が最寄駅ですがそこからまだ8㎞以上あります。
タクシーを利用した場合の料金はJR和歌山線の妙寺駅から2,300円・笠田駅から2,700円程度、所要時間は約20分だそうです。
本数は少ないですが笠田駅~丹生都比売神社前を約30分、運賃200円で結ぶかつらぎ町コミュニティバスもあるようです。
詳しくは丹生都比賣神社のアクセスのページへどうぞ。
〒649-7141 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
TEL:0736-26-0102(毎日08:30~16:30)
駐車場:あり(無料)50台程度
祭神
第一殿:丹生都比売大神 (にうつひめのおおかみ)
古くより祀られていた神様で通称「丹生明神」
第二殿:高野御子大神 (たかのみこのおおかみ)
高野山開創と関係する神様で通称「狩場明神」
第三殿:大食津比売大神 (おおげつひめのおおかみ)
福井の氣比神宮からの勧請らしく通称「気比明神」
第四殿:市杵島比売大神 (いちきしまひめのおおかみ)
広島の厳島神社からの勧請らしく通称「厳島明神」
これら四柱は「四所明神」と総称される。
これに加え若宮で行勝上人(ぎょうしょうしょうにん)が祀られている。
鎌倉時代(承元2年/1208年)に気比神宮から大食都比売大神を、厳島神社から市杵島比売大神を勧請し神社の発展に尽くした真言宗の僧侶さんだそうです。
境内
公式ページにあった境内図をいただいてきました。
丹生都比売大神は天照大御神の妹神で、別名は稚日女尊(わかひるめのみこと)。
ここが丹生都比売大神を祀る神社の総本社で全国に約180社あるそうです。
駐車場から世界遺産をアピールしてきますね。
「紀伊山地の霊場と参詣道」という世界遺産(文化遺産)の高野山エリアに属しています。
丹生都比売大神の子供が高野御子大神であり、高野山の開祖である弘法大師・空海を導いたとか。
空海が金剛峯寺を開いた際に地主神たる丹生都比売神社から神領を譲られた、とする伝説もあるらしい。
神仏習合の時代に高野山ともかなり深い縁を持つ神社です。(⇩クリックで拡大)
外鳥居、奥の輪橋も含め良い雰囲気ですね。
輪橋。
かなり急な橋で、気をつけないと危険な角度です。
横には秋篠宮夫妻の記念植樹。
急角度な輪橋を渡らなくても横に小道が有ります。
橋の足は木造ではなく石と木の組み合わせで出来てましたね。
鏡池。
禊橋と中鳥居。奥に楼門が見えてきました。
鳥居をくぐって右手には手水舎。
世界遺産にも指定されている境内。
神仏習合時代の遺構が良好に残されていることから、境内は国の史跡にも指定されています。
ご祭神たち。
こちらも世界遺産にも指定されている楼門。
楼門奥の本殿も合わせ丹生都比賣神社の世界遺産は3件です。
御朱印は書置きのみでした。⇩こんな感じらしいです。
世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道
和歌山県・奈良県・三重県にまたがる3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)と参詣道(熊野参詣道、大峯奥駈道、高野参詣道)を登録対象とする世界遺産(文化遺産)です。
丹生都比賣神社は高野山エリアに属し、下記三件の資産が登録されています。
- 重要文化財「丹生都比売神社本殿」
- 重要文化財「丹生都比売神社楼門」
- 史跡「丹生都比売神社境内」
⇩少し前に同じ紀伊山地の霊場と参詣道の熊野三山へも参ってきました。
まとめ
なぜか三社もある紀伊国一宮の旅でした。
公共交通機関ではアクセスが辛いですが個人的には丹生都比賣神社が一番良かったですね。
世界遺産である紀伊山地の霊場と参詣道の高野山エリアに属しているので高野山側とのセットで参っても良いかもしれません。
伊太祁曾神社も街中から近くオススメできますね。
木の神様を祀ってるせいか、鳥居や建物の木の雰囲気がとても良く感じます。
和歌山から三重にかけては世界遺産も含めて見どころが沢山ありますね。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
一宮や昔の地域名(令制国)については⇩別記事にしてます。
コメント